放射線対策室について

    2012年6月初頭に、原発事故の放射線による健康被害対策を目的に創設いたしました。
    中でも過去のデータが乏しく、健康への被害予知が難しい放射線内部被ばくへの対策と予防を行っております。

    具体的には、相馬市より測定依頼された全身内部被ばく測定器(WBC; whole body counter)(写真参照)により、内部被ばく量を測定しております。検査希望者は、相馬保健センターでの検査申し込みが必要です。
    当院で用いているWBCは、米国キャンベラ社の最新式測定器であり、すべての放射線核種由来のガンマ(γ)線を極めて短時間(2分間)で測定します。測定は迅速簡便ですが、服衣に吸着した放射線の影響を避けるために測定着(浴衣風)に着替えて測定します。
    測定中は、機器内の所定空間に立位で居るだけです。相馬市在住の方であれば、すべての人が検査可能です。この機器は、成人向けに設計されているため、ある程度の身長が必要ですが補助台で小児も測定可能です。乳児は体格が小さいため、この器械では測定不能ですが、食生活を共にしている母親を測定する事でかなり正確な精度で乳児の内部被ばく予想できる事が経験上分かっています。

    相双地区では、WBC測定限界(Cs134/137 約250 Bq/Kg ≒ 0.02 mSiv/年 )を超える内部被ばくが、2011年度では検査対象者(約一万名)中、35%程度おりましたが、2012年度には5%程度となりました。また2012年6月以降当院での測定でも、同様の5%程度の頻度でした。また就学児童では、99%が測定限界以下でした。しかし想定外のホットスポットの出現による放射線汚染の可能性は否定できないため、継続的かつ定期的な内部被ばく測定は必須です。

    相馬市では、就学児童(小中学生)の定期的内部被ばく検診を実施しております。また相双地区で被災直後から放射線対策を行ってきた坪倉正治非常勤医師(月、水勤務)が、放射線対策について相談する事が可能です(要予約)。
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