当院の内視鏡センターは2008年にリニューアルし日々精度の高い診療を行っています。 内視鏡センターとは、内視鏡による検査(診断と治療)を行う、中央診療部門の1つであり、上部消化管内視鏡(食道、胃、十二指腸)、 下部消化管内視鏡(大腸)、胆膵内視鏡をそれぞれの専門分野別に行っています。 精度の高い診断とそれに基づく方針決定、そして患者さんへの苦痛の少ない検査の提供を二本柱にしています。 内視鏡検査時、場合により鎮静剤(催眠作用のある薬剤で痛み止めや麻酔薬ではありません)を使用することがありますが、 ご高齢の方、呼吸器や循環器疾患をお持ちの方、緑内障の方など担当医師が鎮静剤が使えないと判断した方には 希望されましてもお断りをさせていただいております。 鎮静剤を使用して検査をされた際には自動患者監視装置にて血圧、 脈拍、血中酸素濃度などの状態をモニタリングすることで安全面でも可能な限り対応させていただきますが、 呼吸抑制や精神不穏等の副作用があることもありますので慎重にご選択ください。 また、大腸内視鏡検査におきましては、 腸管洗浄液が飲めないという方には錠剤タイプを御用意しており、ウーロン茶や緑茶などで飲用することが可能です。 検査終了後には画像ファイリングシステムにより検査結果を即時に確認し、過去の所見と比較し今後の治療方針について説明いたします。 実績は別項に記しますが、年間1,600件以上の検査、治療を行っています。このような多数の検査件数を行う一方で、 感染対策にも万全を期しております。内視鏡洗浄の専任スタッフを配置し、 内視鏡一本一本を十分な行程で洗浄し未知の感染症にも対応しています。当院で検査を受けられた患者さんが再び当院で 検査を希望されますよう、スタッフ一同で待ち時間の短縮など細心の注意を払い検査を進めています。
いつも清潔、安心です。当院では常に内視鏡をハイレベルに洗浄しています。
・人体に安全な消毒薬を使用
・3台の洗浄装置で内視鏡検査ごとに洗浄
最新鋭の内視鏡ハイビジョンシステム
内視鏡診断・治療の向上のため、当院では
全てハイビジョン画像システムでの検査をおこなっています。
当内視鏡センターでは、検査を受けるため来院された患者さんを、スタッフがご案内させて頂いています。
安全はもちろん、患者さんの不安を少しでも和らげる事が出来る様な対応を、スタッフ全員が心掛け行動しています。
わからない事がありましたら、ご遠慮なくお伺い下さい。
清潔な準備室
落ち着く回復室
食道・胃・十二指腸などの上部消化器の病変・異常を検査します。 胃の内部をビデオカメラのように観察できるので詳しい診断を行うことが出来ます。また、内視鏡検査は、 診断と同時に組織検査も行える利点もあります。 「内視鏡検査は苦しい」といわれていましたが、器具も改善され、 口から挿入できるもののほかに、極細の内視鏡を鼻から挿入し検査することもできるようになりました。 経鼻挿入は、経口挿入に比べて、内視鏡が舌の付け根を通らずのどに触れないため、不快感や吐き気を感じることがほとんどなく、 少ない負担で受けることができます。また、検査中も会話をすることができるため、質問や気分を伝えたりできるので、 安心して受けることが出来ます。 ただし、経鼻挿入では行える処置も制限があり、 患者さんの状態によっては鼻からの挿入が難しいこともあります。
検査の前夜」の夕食は夕方9時ごろまでに、いつもより少なめにとってください。 当日の朝は、何も食べないようにします。
病院では胃をきれいにする薬を最初に飲みます。 次に、内視鏡(スコープ)を飲みやすくするために、咽喉の奥に麻酔をします。
胃の緊張をとる注射をします。
体をしめつけるものは、できるだけはずして、リラックスしてください。 上着は脱ぎ、メガネや入歯をはずし、ベルトはゆるめます。
内視鏡(スコープ)はムリに飲みこもうとせず、医師の指示に従って軽い気持ちで飲み込みます。 咽喉を通ったら、ゆっくり静かに「複式呼吸」をすると、 検査は楽に受けられます。 全身の力を抜いてゆったりした気持ちで受けましょう。検査は数分間で終わります。
検査が終わっても、咽喉の麻酔は30分くらい残っています。 すぐにうがいなどはしないでください。自動車の運転をしばらく見合わせてください。