関節リウマチ、膠原病などという名前は、皆さんに少しなじみのない病名かもしれません。
しかし関節リウマチは全人口の0.5-1%がかかると言われています。女性の方の方がかかりやすい事を考えると、
女性では100人に1人はかかるという、非常に一般的な疾患なのです。
関節リウマチや膠原病は自己免疫疾患、という疾患です。普段は外からはいってきたばい菌を攻撃して自分の体を守る、
「免疫」というシステムがあります。
これがまちがえて自分自身を攻撃してしまう疾患が、自己免疫疾患になります。
免疫が攻撃してしまう場所によって、様々な症状がでます。関節が攻撃されれば関節リウマチ、筋肉が攻撃されれば筋炎、
血管の壁が攻撃されれば血管炎…。その中でも一番多くみられるのが、関節が攻撃される、関節リウマチという病気です。
関節リウマチは、その名前の通り関節が腫れる病気ですが、診断が遅れると骨が壊れてしまい、
手が変形して動かなくなったり歩けなくなったりする怖い病気です。しかし最近は良い薬がたくさんできていますので、
早期に発見し、副作用に気を付けて治療をすればほとんどの方が普通に日常生活を送っていらっしゃいます。
リウマチ患者さんの半分は、「リウマチ因子」が上がりません。中には血液検査では分からないリウマチもありますので、
「6週間以上関節の腫れが続いている」
という方がいらっしゃいましたら一度受診下さい。
(ただし、指の第一関節だけが腫れている場合には、ご年齢や使いすぎによる「変形性関節炎」ですから
あまり心配されないで大丈夫です。)
その他の膠原病は多彩な病態を示し、重症度や治療の強さも患者さんによって非常に異なります。
当院では特殊な検査(腎生検・気管支内視鏡・脳波)などは行えないため、特殊検査が必要な場合には大学病院等に紹介させていただく場合があります。
「37.5℃以上の熱が3週間以上続いている」
というような方がいらっしゃいましたらご連絡・受診ください。
1)関節リウマチの診断・治療
①抗リウマチ薬:メソトレキサート、リマチル、アザルフィジン、タクロリムス、レフルノミドなど
②生物学的製剤
・抗TNF製剤:レミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー
・CTLA-4 IgG:オレンシア
・抗IL-6抗体:アクテムラ
・JAK阻害剤:ゼルヤンツ
2)膠原病の診断・治療
全身性エリテマトーデス、血管炎、強皮症、シェーグレン症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、成人発症スティル病、等々。
3)電話相談
また、「自分は膠原病・リウマチ内科にかかるべきかどうかが分からない」とお悩みの方は、電話でのご相談も受け付けております。担当医が在院時は対応させていただきますので、お気軽にご一報下さい。
※日曜、祝日、年末年始は休診日になります(緊急時を除く)
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1.保険証、各種医療証は来院の都度お持ちください。
※当院では月初めに確認させていただきます。
2.初診、再診受付にご提示ください。
3.保険証・医療証の記載事項(住所・氏名・勤務先等)に変更が生じたときは、
すみやかに各階再診受付へお知らせください。